私たち人間の中には、人見知りをする性格の人はいますが、
犬にも人見知りや犬見知りをする子がいます。
飼い主や家族には、大変懐いており、お山の大将のごとく我がもの顔で、
家の中では王様や王女様のような振舞いをしている犬がいます。
しかし、その犬が外に出た途端、腰が引けてしまい、
お散歩中に知らない人に声を掛けられたりしたら、大慌てで飼い主の後ろに隠れたり、
抱っこをせがんだりする場合があります。
また、他の犬に出くわした場合も、ぶるぶる震えたり、一目散に逃げる様子を見せる場合、
人見知りや犬見知りです。
警戒しているだけならまだしも、人や犬に向かって吠えた場合、攻撃的な犬と見られる場合もあります。
このような犬は、大抵お家の中で大切に育てられて、社会性が育っていない犬です。
子犬時期に、他に犬や人と接する機会が少なく、お家の中だけが、その犬の全世界なのです。
そのように育った犬が、成犬になった場合、人見知りや犬見知りは改善しないのでしょうか?
そんなことはありません!
犬に警戒する必要がないことを教えてあげれば、人見知りも犬見知りも徐々に改善します。
そのためには、お友達やそのわんちゃんやご近所の方やのそのわんちゃんに協力をお願いしましょう。
犬を連れた友達やご近所の方と飼い主が、まず仲良くおしゃべりをする姿を
見せることからはじめましょう。
そこから、愛犬を友達に撫でてもらうなどと徐々に慣れさせて行くことが大切です。
また、犬見知りを治すために、ドッグランに突然放り込むようなことは止めておきましょう。
突然、知らない犬に囲まれた犬はパニックを起こします。
犬見知りどころか、犬嫌いになってしまうかもしれません。
焦らずに、徐々に他の犬に慣れさせていくことが大切です。
ドッグランに連れて行っても、当分の間はリードを離さずに、
一緒にドッグランの中を見学して回るところから始めましょう。
犬にも活発な気性の犬、おっとりとした犬など様々な性格があります。
気長に他の犬との接触を試みていれば、きっと愛犬にも気の合う友達が見つかるはずです。